「京都 手しごと案内帖」普段の仕事場からVOL.22

「京都 手しごと案内帖」普段の仕事場から

~手描友禅編~ VOL.1


図柄の考案について

京手描友禅はその工程が多岐に分業化され、作品によっては20以上の工程を経て制作されるものがあります。意匠考案に始まり、下絵や挿し友禅や引き染め、金彩加工に刺繍など総合技術の集大成ですが、そのすべては「染匠」と呼ばれるプロデューサーが全体を指揮し、作品を創りあげていきます。

今回は数ある工程の最初となる、『意匠の考案』について説明していきます。

着物の柄を考案する際には着物に関連する資料だけではなく、国内外の絵画資料、陶芸や彫刻など他の伝統工芸の作品や伝統文化など幅広いジャンルを深く理解したうえで、「染匠」の経験や知識から独自のインスピレーションで図柄を生み出していきます。

その資料は明治や大正時代などの貴重なものも多く、今でも創作の際の参考文献として大切に受け継がれております。文献は写真の様なものです。

平面的ではなく、着姿をイメージした立体的な動きのある意匠を追求し、依頼者の要望に沿ってモチーフや季節感を考慮し図柄を考案していきます。

次回は『下絵』の工程について説明します。

0コメント

  • 1000 / 1000