「京都 手しごと案内帖」 普段の仕事場から VOL.09

配色


今回は配色についてお話しします。


本図案が出来上がると柄に色をつけていきます。

型友禅で着物を染色する上でとても重要な工程の1つで、デザインがいくら良くても、配色を失敗してしまうと着物が台無しになってしまいます。


VOL.02 色糊でご紹介した通り、着物を染めるためには、何万色もの色見本をデーター管理しておく必要があります。

その何万色の色を着物の柄や地色によって使い分けていきます。

頭でイメージしながらパズルのように色をはめ込まみます。

図案に、イメージした配色を型の彫り方に合わせて色をはめ込んでいきます。

型の彫り方も考慮して配色を考えるため、センスと経験を必要とする重要な作業になります。

余談ではありますが、染屋によってこだわりの色と配色があり、業界人は着物を見た瞬間に何処の染屋が染めたものか分かる事があります。

柄全体の配色が終わると配色伝票に色の番号を記していきます。

配色伝票は、型を置く順番に記されており、職人さんは配色伝票を見ながら色糊を揃え染めていきます。

着物を一反全部染めてしまう前に、頭でイメージした配色が着物の柄に合っているのかどうかを確認する必要があります。

その為に、着物のメインの場所である上前という箇所を試験的に染めます。

この出来上がりを切れ見本と呼んでいます。

出来上がりの切れ見本を確認し、微調整を繰り返して配色が完成します。

良い着物を作る為に、日々1柄1柄同じ作業を繰り返しています。


次回は、いよいよ型友禅染めでの染色に入ります。



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