「京都 手しごと案内帖」 普段の仕事場から VOL.03

板場友禅染

京都の型友禅染には大きく分けて、板場友禅染とスクリーン染めの二種類の染色方法があります。

板場友禅染とスクリーン染めとの違いは、主には板の形状と型の形状、型を送っていく方法、染料及び染色方法の四点にあり、どちらも型友禅染とは言っても染色方法は大きく異なります。

今回よりまずは板場友禅染について詳しくお話ししていきます。

板場友禅染とは、型友禅染の技法のひとつで、長い1枚板の上に生地を貼り、型紙を置いて染めることをいいます。

VOL.02で紹介した色糊を型紙の上に置き、コマベラという道具で白生地に染め付けていきます。

何回もこの作業を繰り返し、着物が染め上がっていきます。

板場友禅染は、染める前に白生地を長い板の両面に貼り付けます。

この長い板は、約5mの長さがあります。

狭い場所でたくさんの着物が染められるように、上部に板をひっかけられる工夫が施されております。

となりの板に引っ付かないように、狭い隙間を狙って板を上げ下ろしするのは、まさに職人技です。

非常に重い板を1日で何十回も上げ下ろしをするので、板場職人の仕事は大変ハードです。

真っ白な白生地に手作業で染めていく際に、生地を染料等で汚さないように細心の注意が求められます。

板場職人には、非常に繊細な技術力と力仕事に耐えられる体力の両方が要求されます。

次回は友禅板と生地を板に張り付ける地張りについてお話しします。


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