「京都 手しごと案内帖」 普段の仕事場から VOL.02

型友禅色づくり

型友禅染はVOL.01で作った友禅糊に染料を混ぜたものを使い染色します。

今回はこの染料の色合わせについてお話しします。

通常染屋は染料の元になるパウダー状の色素を何十色と持っています。

この元色素から何万色もの色を日々生み出しています。

京染めには様々な染色方法がありますが、型友禅染は各染屋が1色1色をデータ化していて同じ色を作れるようになっています。

例えば今回作るピンクの色でも細かな色味、濃度によってすべてデーターを取っており、何百色もの色があります。

このデーターは何十年にもわたって蓄積してきた大切な財産で、この色合わせを工夫することで各染屋独自の色目を出しています。

染料を作るにはまず粉末の色素を水に混ぜて炊き出し、液体状にします。

この液体状になった染料を友禅糊に混ぜ込むことで、染色用の糊を作っています。

この際、データー通りに配合した染料が予定の色になっているか何回も確認と修正を行います。

季節、天候、湿度や友禅糊や水の状態など細かな条件の変化によっても出来る色が微妙に異なってきます。

データーはあくまでも目安で、この微調整が色合わせ職人の腕の見せ所です。 長年の経験で、一日に何十色もの色を手際よく作っていきます。

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